導入事例
2025年法改正に備え、構造計算を内製化
ホームズ君を「学べるツール」として選んだ理由
株式会社 里山建築研究所
インタビューに回答いただいた方:
岡原玄八様 (一級建築士、設計担当)
・業種 :設計事務所
・従業員数:1~10名
・所在地 :茨城県つくば市
・導入開始:2025年~
・導入製品:構造EX
伏図・梁せい算定オプション
許容応力度計算オプション
省エネ診断エキスパート
パッシブ設計オプション
ホームズ君の主な活用シーン
・構造設計
・省エネ設計
・確認申請図書の作成
・敷地・日当りシミュレーション(プロポーザル・提案用)
導入後の主な変化
・「ほぼ手計算」の状態から脱却し、
入力ミスへの不安解消と時間短縮を実現
・プランニングと並行して、
耐震等級や日照条件を検討可能に
・根拠資料の信頼性が向上し、
審査機関とのやり取りがスムーズに進行
・構造EXと専門書を併用することで
許容応力度計算の理解を促進
茨城県つくば市を拠点に、里山の素材や伝統技術を活かした木造建築の設計・監理を行う里山建築研究所。板倉構法をはじめ、意匠性と構造性能の両立を重視した住まいづくりに取り組まれています。今回は、2025年の建築基準法改正を見据えて構造計算の内製化に踏み切った背景や、ホームズ君を「学べるツール」として活用する理由について、同研究所の岡原玄八様にお話を伺いました。
導入のきっかけは「2025年法改正」と「手計算への限界」
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まずは、ホームズ君を導入されるまでの経緯を教えてください。
岡原さん:以前はVectorworksのワークシート機能を使って壁量計算を行っていましたので、実態としては「ほぼ手計算」のような状態でした。自分でワークシートを作り、図面から数値を拾い直して入力していたんです。でも、これだと壁を一枚動かすたびに入れ直しが必要で、かなり面倒でしたし、入力ミスの不安も常にありました。そんな中、2025年4月から建築基準法が改正され、4号特例が縮小されて、構造審査・省エネ審査が増えるという話が出てきました。「これまでのように手計算で粘るのはもう限界だ、社内で柔軟に対応できる体制を整えないと」と感じたのが、真剣に検討し始めたきっかけです。
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数あるソフトの中で、ホームズ君を選ばれた決め手は何だったのでしょうか。
岡原さん:以前から名前は知っていましたし、開発元のインテグラル社が茨城県つくば市にあって、私たちの事務所から物理的に近かったことも安心感につながりました。「何かあったらすぐに相談に行ける」というのは心強いですからね。 最終的には、インテグラルが主催する法改正関連のセミナーに参加して、出力される帳票のわかりやすさや、柱の検討などが視覚的に確認できる機能を見て、「これなら会社として導入する価値があるのでは」と考え、社内の決裁を通しました。

2025年法改正で求められるようになった「柱の小径」の検討。
構造EXなら視覚的に確認できる。
意匠設計と構造検討がリアルタイムでつながる
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実際に使ってみて、設計業務はどう変わりましたか?
岡原さん:一番の変化は、プランニングの最中に構造のチェックが並行してできるようになったことです。以前は、プランが決まってから計算という流れでしたが、今は壁を1枚足したり抜いたりした瞬間に、耐震等級がどう変わるかが画面上でリアルタイムに見えます。 私たちの手がける「板倉構法」は自然素材を活かした空間づくりが特徴ですが、吹抜けや大きな開口部を設ける際も、「構造的にどこまで攻められるか」をその場で判断できる。意匠と構造のバランスを高い次元で調整できるようになったのは、設計者として大きなメリットです。
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省エネ設計の面ではいかがでしょうか。
岡原さん:外注していた頃は、結果が戻ってきても「イエスかノーか」しか分かりませんでした。しかし今は自社で計算できるので、「断熱材の厚みをこう変えたら、これくらい数値が良くなる」といった調整が自分たちで納得いくまで行えます。数値に対する「肌感覚」が養われていく感じですね。


耐力壁を追加すると、存在壁量がどれだけ増えるかリアルタイムでわかる(構造EX)
第三者認定プログラムによる計算根拠が、審査対応の信頼性を高める
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確認申請や審査機関とのやり取りで、効果を実感する場面はありますか?
岡原さん:ホームズ君の計算プログラムは第三者機関の認定((公財)日本住宅・木材技術センター「木造建築物電算プログラム認定」)を受けているので、その信頼性は非常に大きいです。審査員の方から質問を受けた際も、「ソフト上でこのように入力して、こういう結果が出ている」と、計算の根拠を明確に示しながら説明ができます。
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実務の中では、判断に迷うような難しい物件もあったのでしょうか。
岡原さん:そうですね。実は以前、小屋裏の扱いで非常に判断が難しい物件がありまして、その時はホームズ君のサポートセンターの方にも相談しながら、なんとか方向性を定めて審査を通したという経験がありました。
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『省エネ診断エキスパート』で特に便利だと感じている機能はありますか?
岡原さん:パッシブ設計オプションの「敷地・日当りナビ」を重宝しています。プロポーザル案件などで「冬至の日でも4時間の日照を確保する」といった具体的な要件がある場合、「あ、4時間取れてるね」と、自分たちで確実に確認するために使っています。

「省エネ診断エキスパート」より「日当りナビ:日影計算」の画面
現場の要望とともに進化するソフトへの評価
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導入前は費用面など不安もあったとのことですが、実際に導入されて、ホームズ君の価値をどのように評価していますか?
岡原さん:セミナー後の懇親会などでインテグラルの方と直接お話しして、現場としての要望を伝えられる機会があるのはいいですね。そういうやり取りができると、「あ、これからも自分たちが使いやすい機能が出てくるんじゃないか」という期待が持てるんです。
単に「こういう機能があるから、その範囲内で使っています」というだけではなくて、今の機能の領域を超えて進化していく可能性がある。そこが、ホームズ君というソフトの大きな魅力だと感じています。
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ユーザーの声がソフトの進化に繋がっていく関係性に、価値を感じておられるのですね。
岡原さん:はい。私たちの困りごとや要望を伝えることで、より使いやすくなっていく。そういったやり取りができるからこそ、ただの計算ツールとしてだけでなく、将来に向けてさらに良くなっていくことを期待して使い続けられるのだと思います。

里山建築研究所にて設計を担当する岡原さん(インテグラル本社にて撮影)
ソフト自体が許容応力度計算の理解を後押しする
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今後の展望や、導入を検討されている方へのメッセージをお願いします。
岡原さん:私は、ホームズ君を単なる計算ソフトではなく、「学ぶツール」だと思っています。許容応力度計算の専門書(『木造軸組工法住宅の許容応力度設計』、通称グレー本)をただ読んで理解するのは大変ですが、ホームズ君「構造EX」を触りながら、視覚的に結果を確認し、専門書と照らし合わせていくと、直感的に理解しやすくなるんです。
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「使いながら学べるソフト」というコンセプトは、弊社が大切にしている理念の1つです。「学ぶツール」として使いこなすことで、設計の幅も広がりそうですね。
岡原さん:そうですね。設計者自身が学ぶためのツールとして有効だと感じています。現在は、構造計算や省エネ計算を社内で完結させる「一貫体制」をつくることを目標に、まずは自分自身がしっかりと使いこなし、理解を深めている最中です。2025年4月の建築基準法改正に伴って増大した提出図書の作成業務を効率化するとともに、自社の設計の質を一段引き上げ、確かな性能担保をお客様に届けたいと考えているなら、ホームズ君は非常に強力なパートナーになってくれると思います。
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