導入事例
木造改修の構造設計をホームズ君で内製化。
N値計算(接合部)を壁量と合わせて2~3時間で確実に検討
REGION STUDIES(リージョン・スタディーズ)
インタビューに回答いただいた方:
代表取締役 白坂隆之介様 (一級建築士)
・業種 :設計事務所
・従業員数:10名以内
・所在地 :静岡県浜松市
・導入開始:2020年~
・導入製品:構造EX
伏図・梁せい算定オプション
耐震診断Pro
ホームズ君の主な活用シーン
・耐震診断、補強設計
導入後の主な変化
・N値計算:丸1日 → 実質ゼロに(構造EXで壁入力だけで自動計算)
・耐震診断:入力の作業時間が約1/4に短縮(耐震診断Proは図面上でクリック入力)
・外注していた基礎断面設計を内製化(構造EX+伏図・梁せい算定オプション)
静岡県浜松市を拠点に、中部・北陸エリアで「ヤドカリプロジェクト」など、既存住宅の改修設計を精力的に手がけるリージョン・スタディーズ様。ヤドカリプロジェクトで2023年度グッドデザイン賞BEST100選出をはじめ、第5回浜松信用金庫ビジネスコンテスト最優秀賞、第6回日本エコハウス大賞最優秀賞(自邸・モデルハウス部門)に選出されるなど高い評価を受けています。今回は、代表の白坂隆之介さんに、構造計算の内製化に踏み切った理由と、ホームズ君がもたらした業務改善の成果についてお話を伺いました。
構造設計の外注先が少なく、ホームズ君を使った内製化を決意
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「ホームズ君」を導入される前は、どのような体制で構造検討を行っていましたか?
白坂さん:新築の構造設計は以前から外注していましたが、木造住宅の改修(耐震診断・補強設計)に関しては、自分で組んだExcelや建築士会が提供するプログラムを使用していました。
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当時、どのような課題を感じていらしたのでしょうか。
白坂さん:木造住宅の改修において、私が拠点を置く静岡県周辺では、外注先として構造設計をお願いできる構造設計事務所が非常に少ないという悩みがありました。それならば、自分でしっかりと理解して責任を持てるように、信頼できるプログラムを使って自ら設計を行うのが一番だと考えるようになりました。
また、当時使っていたツールは操作性が課題でした。特に建築士会のプログラムはCADに座標位置をクリックで指示するのではなく、座標(X、Y)そのものを数値でキーボード入力していく必要があり、平面図と照らし合わせる作業が非常に非効率で、1つのプランを作るのに半日はかかっていました。
使いやすさとサポート体制がホームズ君導入の決め手
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数あるソフトの中で、なぜ「ホームズ君」を選ばれたのですか。
白坂さん:きっかけは、「がんばり坂の家」の現場で構造監理をしていただいた構造一級建築士からの紹介です。「すごく使いやすいし、ソフト内のヘルプ機能が充実していて、ソフトの指示に従って選択していけば、適切な設計ができるようになっている」と勧められました。
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導入にあたって、費用面での不安はありましたか?
白坂さん:以前使用していたエクセルや建築士会のソフトは安価でしたが、入力の手間が膨大でした。ホームズ君は買い切り型で、年間44,000円(税込)ですまいの安心フォーラムに入れば手厚いサポートも受けられます。外注費用や自分の作業時間を考えれば、十分に投資価値があると感じました。私が併用しているBIMソフトと比較しても、非常に良心的な価格だと思います。

白坂さんが意匠設計監理を手がけた「がんばり坂の家」(ヤドカリプロジェクト第1弾)。
住宅街の崖沿いに建つ木造2階建ての空き家をリノベーションした(撮影:淺川敏)。
根拠まで示すヘルプ機能。「グレー本の何ページ」までわかる安心感
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実際に使ってみて、ソフトの使いやすさやヘルプ機能についてどう感じていますか?
白坂さん:ヘルプ機能は非常に便利です。例えば、基礎の検討や設定で迷ったとき、画面上の「?」マークをクリックすると詳細な解説が表示されるうえ、『グレー本の何ページに記載があるか』ということまで具体的に書いてある。ソフトが自動で答えを出すだけでなく、「なぜそうなるのか」という出典まで示してくれるので、すぐに本を開いて根拠を確認できます。この「調べながら進められる」仕組みのおかげで、専業ではない私でも、自身の知見を深めながら設計を進められています。
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難しさやハードルを感じることはありますか?
白坂さん:私はもともと理学部出身で物理が得意だったこともあり、実は構造計算の指針である「グレー本」を読むのも楽しめるタイプなんです。多くの意匠設計者にとっては敬遠しがちな領域かもしれませんが、私にとって計算の根拠を理解することは、責任感を持って施主からの依頼に応えるうえで重要なプロセスのひとつとも感じています。

構造EXの実際の使用画面(「向月居」の補強梁検討)。 梁せい計算根拠が1クリックでわかる。
N値計算が1日→実質ゼロに。検討スピードが設計品質を押し上げた
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導入後、実務においてどのような効果を実感されていますか。
白坂さん:一番はスピードです。例えばN値計算は、以前はエクセルで丸1日かけて行っていましたが、構造EXなら耐力壁を入力するだけで裏側で計算が終わっている。作業時間は実質ゼロに近くなりました。N値計算(接合部)を壁量と合わせても、2~3時間で確実な検討ができます。
耐震診断も、耐震診断Proを使えばCAD感覚で図面上をクリックして入力できるため、座標単位で壁を入力していた以前のやり方に比べると、入力ミスによる見直しも不要となり、作業時間は体感的に1/4くらいになっているのではないかと感じています。
このスピード感があれば、プランA、B、Cと検討を繰り返す中で、構造的な妥当性をその都度リアルタイムに確認できます。修正のたびに計算し直すストレスがなくなったことは、設計の質を上げる上で非常に大きいです。
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構造EX「構造3Dビューア」などの可視化機能はいかがでしょうか。
白坂さん:これが非常に助かっています。基礎の配筋や梁せいの検討において、曲げモーメント図など応力や荷重の流れと負担範囲が3D上で色分けして表示されるので、構造の専門家ではない私でも「なぜここに補強が必要なのか」という理屈が直感的に理解できるようになりました。ヘルプ機能やマニュアルも充実しており、計算の「根拠」を調べながら進められるため、単にソフトを使うだけでなく、自身の構造に対する知見も深まっている実感があります。

「向月居」の補強基礎検討を行った際の構造EX「構造3Dビューア」の画面。接地圧のNG箇所が一目でわかる。
困ったら相談できるサポート体制があるから、安心して使える
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運用において、サポートセンターも活用されているそうですね。
白坂さん:はい、かなり使っています。わからないことが出てきたとき、電話やメールで相談すると、非常に丁寧に回答いただけます。なかには、こちらが言語化できていない疑問を先回りして汲み取って提案してくれるスタッフの方もいて、そのレベルの高さには驚かされます。このサポート体制があるからこそ、専業ではない私でも自信を持って構造設計を完結できているのだと思います。
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ホームズ君への要望はありますか?
白坂さん:しっかりとしたサポート体制に満足していますが、今後は、さらに「信頼できるAIホームズ君」のような仕組みがWeb上で使えるようになると嬉しいですね。現在、ヘルプで十分理解できない点は、自らChatGPTやGeminiなどのAIで調べたりもしていますが、構造設計に関する自身の知見が十分でないので、AIの回答がどこまで信頼できるかどうか、わからないことがあるんです。なので、ホームズ君のヘルプや計算根拠などのみをソースとしたAIがあれば、安心して使えるのではと思います。
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導入を検討されている方へのメッセージをお願いします。
白坂さん:もし「構造を自分の手で読み解き、責任を持ちたい」「計算の理屈(根拠)を理解したい」と考えているなら、ホームズ君は最適なツールだと思います。仕様規定をクリアするだけでなく、ヘルプを頼りにグレー本を紐解きながら、一歩踏み込んだ構造設計ができる。自分の手で根拠を積み上げていくプロセスは、設計者としての自信に繋がると感じています。

「竪穴の家」(ヤドカリプロジェクト第2弾)。
白坂さんが初めて構造EXを使った案件。
補強基礎(ベタ基礎化)の断面算定や、柱頭柱脚接合部の設計、床補強の設計に構造EXを活用した。
わからないことは都度、サポートセンターへ相談。とりあえず使ってみるのがお勧めです
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これからホームズ君を導入する方へ、操作の習得や運用面でのアドバイスはありますか?
白坂さん:導入前は、「操作方法や入力ルールを覚えられるだろうか?」「使いこなせるだろうか?」といった不安があるかもしれませんが、私のように、とりあえずやってみながら、わからないことがあれば、都度、サポートセンターに相談して解決していけば、怖いことはありません。操作に慣れるまでのプロセスは、新しいツールを使うときにはつきものなので、ホームズ君導入時に特別大変だとは感じませんでした。サポートセンターのサービスは「すまいの安心フォーラム」に入会すると受けられるので、ホームズ君導入の際には、入会をお勧めしたいですね。
それから、これはソフト自体の感想ではないのですが、東京で開催されたインテグラル主催のホームズ君セミナーの懇親会で、構造計算に詳しいユーザーさんと知り合い、その後も交流が生まれました。ホームズ君をきっかけとしたこういった新たな出会いも、嬉しく感じています。

白坂さんが現在設計中の「向月居」(ヤドカリプロジェクト第4弾)。
耐震診断Proで耐震診断を行い、構造EXで補強基礎・柱頭柱脚接合部・梁補強・床補強などの計算を行っている。
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