家庭のCO2削減 窓は二重、冷蔵庫は新しく(日本経済新聞)
環境省は28日、約1万世帯から集めた家庭の二酸化炭素(CO2)排出データの分析結果を公表した。二重窓は省エネ効果が高く、新しい冷蔵庫ほど電力消費が少ないことなどを確認。地球温暖化対策として政府は2030年度に家庭のCO2排出を4割減らす必要があるとみており、「自治体や企業、大学はデータを活用し、削減を促してほしい」としている。 2017年4月~18年3月、全国の家庭の電力やガス使用量などのデータを集めて年間のCO2排出量を算出。世帯構成や生活実態との関連を分析した。 その結果、一戸建てで全ての窓を断熱効果のある二重サッシか複層ガラスにしている世帯は、そうでない世帯に比べ暖房によるエネルギー消費量が約24%少なかった。 製造時期が新しい冷蔵庫を持つ世帯ほど、全体の電力消費が少ない傾向も判明。冷蔵庫は過去10年ほどで消費電力量が半減しており、大きな効果が見込めるという。 省エネ意識の有無でCO2排出量に差が出ることも裏付けられた。炊飯器の保温機能を極力使わないようにする世帯は、そうでない世帯に比べ23%少なかった。家族が続けて入浴する世帯は、そうした注意を払わない世帯より7%少なかった。 高齢者世帯は排出が多いこともはっきりした。単身世帯や夫婦2人の世帯で比べると、高齢者だけの場合は、若年や中年の世帯より排出量がやや多かった。一般に高齢者が暮らす住宅は広く、設備が古いことなどが理由として考えられる。 日本は30年度に温暖化ガスの排出を13年度比26%減らす目標を掲げ、家庭部門の削減が大きな課題になっている。〔共同〕ご検討中の方は
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