Ver3.75 バージョンアップ内容
「構造3Dビューア」でさらなる構造の見える化
※【基本機能】【伏図・梁せい算定オプション】【許容応力度計算オプション】
- 「住宅性能表示:耐震等級」及び「許容応力度計算」の検定結果と各種応力等を3Dモデル上に表現します。
- 建物のどこに力が大きく加わっているか、弱点がどこなのか、どの程度余裕があるのか等の様々な検討がおこなえます。
- 可視化することで、構造設計の専門の方はより詳細な検討が可能になり、専門ではない方においても構造検討内容がより深く理解できるようになります。
「構造3Dビューア」画面構成

導入オプションごとの使用可能範囲

主な特長
- 『応力(曲げ、せん断)』をはじめ、『荷重』『外力』『軸力』等、建物にかかる力を3Dで見える化します。
(例:応力図や、力の大小による色分表示) - 『検定比』『梁せい』『接合部』『基礎鉄筋量』等の計算結果や『梁上耐力壁』等の重要チェック項目も3Dで見える化します。
(例:検定比や梁せい・鉄筋量による色分表示) - これらにより、構造設計に不慣れな方でも、『要注意箇所』『検定NGの要因』がより簡単にわかり、『検定NGの解消』や『伏図架構の検討』をよりスピーディーにおこなえるようになります。
- 「分割表示」機能で「検定比」と「応力」を同時に表示でき構造の検討がスムースにおこなえます。※表示内容は任意選択可能です。
その他の特長
- 「構造3Dビューア」と『CAD画面(平面)』を同時に連動して表示。
- 『検定NG箇所』『重要チェック項目(梁上耐力壁)』『梁せいが大きい箇所』等をワンクリックで強調表示可能。NGの要因として第一に確認したい荷重や断面欠損、梁上耐力壁等を簡単に確認可能。
- 「構造3Dビューア」上で梁・柱・基礎等をクリックすると、その部材の寸法・樹種・計算結果・荷重負担範囲等を3D表示および編集可能。
- 検定NG解消アドバイスも合わせて表示し、設計を進められます。NG解消を繰り返す事で、構造設計力も向上します。




















「床倍率アドバイス」機能追加 ※【標準機能】
- 床倍率計算において耐震等級3をクリアする方法をアドバイスしてくれる機能です。
5項目の注意・改善点が各階・方向において存在する場合に、3Dモデルで視覚的にナビゲートします。 - 注意点の解消方法を解説したヘルプがすぐに呼び出せます。
「平行弦トラス」機能追加 ※【トラスオプション】
- 従来より対応していた山形トラスに加えて、平行弦トラスに対応し、陸屋根の事務所や店舗、倉庫等の設計が可能になります。
- 詳細仕様や構造計算方法は(一社)中大規模木造プレカット技術協会の「PWA平行弦トラスマニュアル」に準拠しています。
- 一般流通材を用い接合部を住宅用プレカット機械で加工できるように考えられているため経済的に中大規模木造建築が実現可能です。

■構造3Dビューアでの平行弦トラス表示

「積雪荷重割増係数」追加 ※【伏図・梁せい算定オプション】【許容応力度計算オプション】
- H31.1.15施行 国交告第80号:積雪後の降雨の影響を考慮した応力の割増に対応
「CAD入力モード」機能追加 ※【標準機能】
開口部移動、幅変更(追加)
- 従来は削除後に改めて入力し直す方式でしたが、直接移動、幅変更がおこなえます。
- 非構造柱として入力すると、耐震等級や梁せい算定、許容応力度計算の各計算において、柱とは扱われません。
- 平面図や構造3Dビューアでは管柱とは区別されて表示されます。
- 間崩れグリッドなどの任意の位置に通芯を追加できます。(記号も任意)
- 他の設計図書との整合性がとれるようになります。
- 壁と柱、窓と柱などで、誤って座標が微小にずれた状態となった場合に通知してくれる機能です。
- 該当箇所をCAD画面上で強調表示され、修正が素早くおこなえます。
非構造柱(追加)
通り芯詳細設定(追加)
入力ずれチェック(追加)
「伏図・梁せい算定オプション」機能追加・改善
梁長さ伸縮(追加)
- 梁を削除せずに梁の長さを直接変更可能になります。
伏図表示設定(追加)
- 伏図入力や梁せい算定の際に参照することの多い「梁上耐力壁」「耐力壁」「柱」「壁」「構造区画」を表示することができます。
- 従来の垂木を受ける条件設定に加えて、架構状況(落し込み/上に架ける)を設定します。
- 構造3Dビューアでより実情に近い架構の表現となります。
- 従来の「持ち出し梁」入力は、先端の仕口は自動的に「茶臼、逆蟻」となっていました。
- 変更後は、梁の入力は通常の梁として入力し、先端の仕口仕様を「蟻掛け」または「茶臼、逆蟻」のどちらかを選択可能としました。
- より実情に近い伏図が自動作成されるように「構造区画自動生成処理」と「伏図自動生成処理」を改善しました。
- Ver3.73まで:「曲げ」「たわみ」「せん断(梁全断面)」の必要梁せいの中で最大値を必要梁せいとしていた。
- Ver3.75から:「曲げ」「たわみ」「せん断(梁全断面)」に「せん断(横架材接合部)」を加えて必要梁せいを求める。
登り梁タイプ(変更)
持ち出し梁先端仕口設定(変更)
自動伏図機能改善(変更)
梁せい算定項目に「横架材接合部のせん断」の検定を追加
「許容応力度計算オプション」機能追加
水平構面モードに耐力壁と柱の入力追加機能
- 水平構面の検定結果を参照しながらその場で「耐力壁」「柱」入力、編集がおこなえるので素早くNG解消がおこなえます。
- 基礎の構造計算において入力不備や不整合のある箇所をCAD画面と構造3Dビューアで示します。
入力不備チェック(基礎の項目追加)
「基礎」機能改善
- 「住宅性能表示モード:基礎」と「伏図モード:基礎」を共通化
- 「人通口の仕様コピー」機能改善
前回のバージョンアップ(2020年4月)の内容はこちらよりご確認ください。