ホームズ君「耐震診断Pro」 ― 国土交通省監修「木造住宅の耐震診断と補強方法」準拠、(一財)日本建築防災協会プログラム評価取得

住宅性能診断士 ホームズ君「耐震診断Pro」 Ver.4.0からVer.4.1への変更点

ホームズ君「耐震診断Pro」Ver.4.1において、(一財)日本建築防災協会の「木造住宅耐震診断プログラム評価」(P評価12-W)を取得いたしました。
プログラム評価委員会での審議に基づき下記の変更を行いました。

変更点一覧

1)必要耐力計算方法の表記を変更

略算法・精算法とは言いません

一般診断法、精密診断法1ともに、必要耐力の計算方法が2通りあります。これまではそれぞれを「略算法」「精算法」と表記していました。基準書内では「略算法」「精算法」という名称は用いていませんので、基準書の記述に従い以下の通りとします。

一般診断法は、「総2階を想定した方法」と「各階の床面積比を考慮した方法」とします。
精密診断法1は、「建築基準法施行令に準じて求める方法」と「必要耐力表を用いる方法」とします。

必要耐力計算方法の表記を変更

2)評価番号が印字されるのは、PDFの場合のみ

最終的な計算結果はPDFで保管してください

プログラム評価番号は、部分的な差し替えや改ざんを防止する目的で、PDF形式での出力にのみ印字されます。
行政機関等に提出した最終計算書は、PDFで保存、管理いただくことで、再印刷の際も評点や日時はもちろん、ソフトをバージョンアップして計算方法が変更された場合も、提出時の計算書がそのまま再現されます。
なお、これまで通り、印刷プレビューやプリンタでの直接印刷も可能です。ただし、この場合はプログラム評価番号は印字されません。

評価番号が印字されるのは、PDFの場合のみ

3)【一般】基準書(2012年改訂版)の計算書式もプログラム評価の対象

自治体の助成金申請もスムーズです

ホームズ君オリジナルの計算書式に加え、Ver.4.0からは基準書に記載の書式でも出力可能となりました。
いずれの書式もプログラム評価の対象ですので、自治体の助成金申請にもお使いいただけます。
これまで診断に使用するソフトを限定していた自治体でも、この基準書の書式であれば受入される場合があります。
※実際に申請する自治体に事前確認してください。

【一般】基準書(2012年改訂版)の計算書式もプログラム評価の対象

4)【一般】地盤、地形、基礎、その他の注意事項は必須入力

注意事項は自動挿入されません

一般診断法の総合評価として、地盤・地形・基礎、その他の各項目について地震時に起きる被害などの注意事項を記述します。問題が無ければその旨を記入します。
空欄のまま計算書の印刷を行うと、プログラム評価番号が計算書に印字されません。

【一般】地盤、地形、基礎、その他の注意事項は必須入力

5)【一般】計算書に「使用壁材一覧」を追加

使用している壁材が一目瞭然です

耐震診断する建物で使用されている壁材種の一覧表を計算書に出力できるようになりました。壁基準耐力のほか高さ低減係数も表記されるので、計算根拠をすべて確認することが可能になります。

【一般】計算書に「使用壁材一覧」を追加

6)【精密】「各部の検討」は必須入力

入力を行わないと評価番号が計算書に表記されません 

①地盤~⑥屋根の各項目について、問題点の例に該当するものはチェックを付け、加えて「その他の問題報告」欄に問題点を記入します。問題が無ければその旨を入力します。
空欄のまま計算書の印刷を行うとプログラム評価番号が計算書に印字されません。

【精密】各部の検討は必須入力

7)建物概要画面の初期値を未設定に変更

診断者が確実に入力・設定を行ってください

これまでのように初期値はなく、すべての項目が未設定の状態となります。
現地調査の結果をもとに確実に判断し、入力を行ってください。
未設定項目は赤文字となるので、赤文字の項目を確実に入力するという意識が働き、入力ミスが防げます。未設定項目があるとCAD入力に進めません。

建物概要画面の初期値を未設定に変更

8)算定条件設定および劣化度の初期値を未設定に変更

診断者が確実に入力・設定を行ってください

建物概要と同様に確実に診断者が判断し入力を行っていただくため、初期値は未設定となります。
算定条件設定は、どちらの計算方法で計算を行うかを判断し、一般診断法の劣化度は、対象部位の有無とその部位の劣化の有無を入力します。この設定が終わるまでは評点の計算は行えません。

算定条件設定および劣化度の初期値を未設定に変更

9)面積編集を不可とし、必要耐力割増係数を追加

CAD入力をもとに計算した面積は変更できません

必要耐力の算出根拠である各階の床面積は診断上非常に重要な要素です。
したがって、CAD入力した平面図より自動算出した床面積は変更不可とします。
代わりに「床面積を変更する=必要耐力を大きくする」を可能にするために、新たに「必要耐力割増係数」を算定条件設定画面に設けます。1.00~2.00の範囲で必要耐力を割増すことが可能です。
なお、面積編集画面で編集した値は、建築基準法の壁量計算にのみ影響します。

面積編集を不可とし、必要耐力割増係数を追加

10)端部に柱の無い壁の扱いを変更(耐力壁)

耐力壁の端部に柱が無い場合は、診断に進めません

耐力壁(筋かいや構造用合板など)の端部に柱が入力されていない場合、不正な入力と判断し耐震診断が行えません。対象の耐力壁がCAD画面上で緑色で強調表示されます。
耐力壁の端部に柱を入力するか、その耐力壁を削除するまで耐震診断がに進めません。

端部に柱の無い壁の扱いを変更(耐力壁)

11)端部に柱の無い壁の扱いを変更(非耐力壁)

非耐力壁の端部に柱がない場合は耐力評価されません

非耐力壁の端部に柱が入力されていない場合は確認画面が表示されます。状況を確認後、診断に進むことができます。非耐力壁の場合は、2通りの状況が考えられ、それぞれで耐力評価方法が異なります。

1)間仕切り壁などで壁が途切れる位置に柱がない場合
  →耐力なしの壁として計算します。

2)開口部と柱を挟まずに隣接する無開口壁
  →一体の開口として計算します。

端部に柱の無い壁の扱いを変更(非耐力壁)

12)連続する有開口壁の扱いを変更

質問・回答集P.26~P.28に準拠しています

有開口壁が連続した場合の考え方が、(一財)日本建築防災協会がホームページで公開している「2012年改訂版 木造住宅の耐震診断と補強方法」の質問・回答集(平成25年1月15日版)に示され、これに対応しました。
建物の壁材種や開口部などの仕様情報を入力するだけで、この複雑な判断や計算はすべてプログラムが正確に行います。ただし、診断者はどのような考え(ルール)のもとで計算されているかを把握しておく必要があります。

連続する有開口壁の扱いを変更(質問回答集に準拠)

13)基礎の部分補強ルールを変更

基準書[資料編]P.124に準拠しています

基礎の補強を行う場合は、壁の直下に加えて壁の両端から0.9m以上(隅部の壁の場合は片側1.8m以上)の基礎補強を行う必要があります。
ホームズ君「耐震診断Pro」ではこの判定を行い、基礎補強幅が十分でない場合は壁の補強を無効とし、その旨を注意メッセージで表示します。

基礎の部分補強ルールを変更

14)偏心率計算における重心算定方法を変更

より実情に近い計算が可能です

精密診断法1の必要耐力計算方法を「建築基準法施行令に準じて求める方法」を用いる場合には、階ごとに屋根・外壁・内壁・床の荷重を詳細に設定することができます。その荷重を用いて偏心率計算時の重心を求めます。

偏心率計算における重心算定方法を変更

15)基準書(2012年改訂版)に記載の壁材種を全て登録

標準的な部材はすべて含まれています

特に構造用合板と石膏ボードは、耐力壁仕様・準耐力壁仕様、大壁・真壁、釘の種類や施工方法ごとに登録されていますので、実情にあったものを選択してください。
使用しない壁材種は「壁材種設定」で非表示にできます。

基準書(2012年改訂版)に記載の壁材種を全て登録

16)筋かいごとの高さ補正機能を追加

より実情に近い計算が可能です

筋かいを入力する際に、筋かいの高さを入力します。筋かいの高さは、建物概要画面の階高を筋かい高さとする方法と、任意の高さ寸法(mm)を入力する方法が選択できます。
「筋かい高さ/筋かい幅」の値が3.5を超える場合、筋かいの壁基準耐力に低減係数がかかります。

筋かいごとの高さ補正機能を追加

17)土塗り壁と筋かいの併用可能な仕様の限定

片面塗りで筋かいが3つ割り以下なら耐力評価できます

これまで、土塗り壁と筋かいを同位置で併用する場合、特に組み合わせに制限はありませんでした。
ホームズ君「耐震診断Pro」Ver.4.1からは、併用可能な組み合わせは以下の通りとなります。
・土塗り壁(片面塗り)
・片筋かい(30×90mm)以下

土塗り壁と筋かいの併用可能な仕様の限定

18)補強ナビを使用したプランは評価番号が印字されません

補強の参考プランとしてお使いください

「補強ナビ」機能はプログラム評価の対象外の機能のため、この機能を利用して作成したプランでは計算書(帳票)にプログラム評価番号が印字されません。

補強ナビを使用したプランは評価対象外

19)外部CADデータを読込んだデータは評価番号が印字されません

あくまでも手入力が前提です

下記の外部CADデータ連動機能はプログラム評価の対象外の機能のため、この機能を利用して作成したデータでは、計算書(帳票)にプログラム評価番号が印字されません。
  ・CEDXM読み込み

  ・マイホームデザイナーデータ読み込み 

外部データ連動したプランは評価対象外


ダウンロード   オンラインショップへ

このエントリーをはてなブックマークに追加