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タイトル 耐震診断をめぐる動向

◆震度計2800台を緊急点検 岩手の「6強」修正めぐり
 

 総務省消防庁と気象庁は11月中にも、全国の自治体がもつ震度計約2800台の緊急点検を始める。自治体の震度計は国内にある全震度計の3分の2を占めるが、7月の岩手県沿岸北部地震で最大震度が間違っていたことを重視した。震度計は1995年の阪神大震災をきっかけに全国に整備されたが、「精度」を点検するのは初めて。問題があった震度計は自治体に改善を求める。

 震度計は設置者によって、気象庁の約600台、防災科学技術研究所の約800台、自治体の約2800台に3分類できる。今回の緊急点検は、このうち自治体分が対象だ。

 岩手県沿岸北部地震では、県が洋野(ひろ・の)町に設置した震度計が最大震度6強を観測した。その後、設置が不完全であることがわかり、この記録は10月末に取り消された。気象庁が最大震度を修正したのは初めてだった。

 傾いた場所に置かれたり、土台にしっかり固定されていなかったりすると正確に計測できない。両庁が04年に実施した設置環境の調査では、洋野町の震度計は「問題のない設置環境と判断されるが、さらに改善すべき点がある」とされるBランクと判断されていた。

 この時の調査ではBランク以下が全体の6割余を占めた。緊急点検では、改めて設置環境を調べるとともに、過去の震度データを洗い直し、近隣の震度計と大きなずれがないかを精査する。

 震度計は、阪神大震災の翌96年から全国の自治体に整備された。各地の震度がわからず、被害状況をつかむのに時間がかかり、国の初動態勢に遅れが出たからだ。

 内閣府は同時に、「地震被害早期評価システム(EES)」を整備した。震度4以上の地震が発生した場合に自動的に起動する。気象庁から送られてくる震度情報と、データベースに登録された市区町村ごとの地盤、建築物(築年、構造別)、時間帯別の人口などに基づいて、30分以内に被害の規模を推計する。

 岩手県沿岸北部地震で、洋野町の震度6強のデータを入れた推計結果は、「全壊建物500棟、死者100人未満」だった。洋野町のデータを外すと、「全壊建物100棟未満、死者100人未満」に減った。実際には、消防庁のまとめで、全壊は1棟、死者は1人だった。(神崎卓征、大久保泰)

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 <計測震度>90年まで「震度」は、各地の気象庁職員が感じた揺れや建物の倒壊程度などから、0(無感)~7(激震)を判断していた。90年から各地の気象台に震度計が設置され、機械による測定が始まった。阪神大震災後の96年からは、自治体も震度計を相次ぎ設置。震度はすべて「計測震度」となり、震度も「5弱」「6強」など10段階に細分化された。

(2008年11月14日 asahi.com)
 




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