防災科学技術研究所は、大地震の際、上下動成分の地震動が下向きに比べて上向きの方が2・2倍大きく揺れる片揺れ(非対称性)が起こることを世界で初めて発見した。08年岩手・宮城内陸地震の発生時に観測した波形データの解析で見つけた。 表層地盤がトランポリンのように振る舞うモデルで説明できることから、この現象をトランポリン効果と名付けた。米科学誌「サイエンス」に掲載された。 6月14日に起きた岩手・宮城内陸地震では、同研究所が運用する観測点のうち逆断層上盤側のほぼ断層中央部にある一関西観測点で地震の加速度を表す数値が観測史上最大の4022ガルを記録した。 この波形を解析したところ、従来の波動伝播理論では説明できない片揺れ現象が起きており、過去の強震記録を照らしたところ、04年の新潟県中越地震などで同様の現象が見つかった。 同現象の成因は、トランポリン上ではねている人の挙動と似ている。